金糸 仲合、同盟会話
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仲合会話
古墓の幽蘭
ここに来たら初めて、
墓の外の林も古墓派のものだということを知った。
古墓外林は巨木だらけで、枝が長く伸びてる。
正午の日差しは派の隙間から、青々と一面に茂っている草地を照らす。
無剣:昼寝にもってこいの場所だな!
金糸:無剣、君もここが好きなのか?
無剣:ん?金糸?
金糸は静かに私の元へ来て、微笑みながら目を瞑った。
金糸:万物の声に耳を傾けると、
心が自然と穏やかになる。
ここは私が一番気に入っている場所、静かで心が安らぐ。
無剣:そうね、いい場所ね。
金糸は前へ少し歩いて、地面に蹲った。
金糸:フフ、私の友達に会ってみて。
無剣:ん?貴方の友達?ここに?
金糸:うん、ここ。
私は金糸の目線に沿い、その先は地に生えた小さい草、
草の茎は高くなく、葉は長く、緑で少し小さい歯が見える。
無剣:これは貴方が植えたの?
金糸:うん…まあ。
だが私は友達であって、主ではない。
無剣:そうなんだ…これはなんて草?
金糸:これは春蘭、幽蘭とも呼ぶ。
今はまだ小さいが、いつかきれいな花が咲く。
もし気になってくれるなら、友達になってあげてほしいな。
無剣:うーん…ちょっと想像しにくいなあ。
目の前の低くて小さい草を見ているだけでは、
友人と結びつけるのは不可能だ。
金糸:貴方の心は静かになっていない。
心が静かになれば、だんだん自然の力が感じられる。
無剣:自然の力が感じられる?どうやったら…
金糸:心配いらない。落ち着いて、私の言う通りにやってみて。
金糸:まずは目を瞑って、心の中の雑念を全て振り払う。
私はその言葉に従い、まるで自分の心が本当に徐々に静かになってきたように感じる…
万物は心有り
私は毎日水をやるが、
大きくなるどころか、葉の緑はだんだん黄色く、柔らかくなっている。
無剣:ん?これはどういうこと?
金糸:ほう?ちょっと見てみるよ。
金糸はしゃがんで蘭の異常を細かく確認し、しばらくするとはっと悟ったような顔をした。
金糸:水のやりすぎだ。
無剣:えっ?密林の中で育っているから、日照りに弱く曇りを好むものかと思った…
金糸:うん・・・春蘭は確かに曇りを好むが、水をやりすぎるのもよくない。
金糸:万物はそれぞれの成長の法則があり、人為的に変えてはいけない。
自然を尊重してやれば、万物は自由に成長していく。
無剣:なるほど…好きで毎日水をやっているけれど、
かえって害を及ぼすことになるなんて。
金糸:連日雨がなく、根元の土が渇いているなら、水をやればいい。
普段はやらなくていいから、蘭の力を信じればいい。
金糸:春蘭が好きなら、毎日春蘭に話しかけてあげればいい。
無剣:話しかける?彼らは理解できるの?
金糸:この世に生きるものはすべて平等なんだ。
花や草、蝶や小鳥……我々との違いは何もないよ。
金糸:この蘭には心がある。
本音で話し合えば自然に分かる。
無剣:話をするだけ?
金糸:うん、友達といるときは常に贈り物のことを考えることは必要ない。
静かに友達と一緒にいるだけでいいんだ。
金糸:何を話せばわからないなら、話さなくていい。
本当の親友といる時は、会話しなくても気まずいことはない。
無剣:自然の法則を尊重することが、一番良いんだ…
金糸:よろしい。君は自然の力が分かってきたようだね。
無剣:ありがとう、金糸。
貴方の話を聴いたら、心がもっと落ち着いてきた気がした。
金糸:フフ、友達だから遠慮はいらない。
私は金糸に笑いかけて、林の中に彼と肩を並べて座ってしばし安らぎを楽しむ。
私たちは言葉を交わすことはなかったが、侘しい、寂しいと感じなかった。
かえってかすかに安らぎと暖かさが胸に込み上げてくる。
急雨中の別れ
蘭は最近成長する勢いが早い。萌黄色くなった葉はもう深い緑色に戻った。
茎も太くなった。
無剣:金糸、ほら、だいぶよくなった!
金糸:うん、そうだね。よく見たら、蕾が出てきている。
もうすぐ花が咲くみたいだ。
金糸:草木は皆、心があり、寂しいと思う時もある。
今は君のようないい友達が毎日そばにいてくれているから、自然にすくすくと育つだろう。
無剣:けど、私はもうすぐ古墓を旅立ってしまう…
無剣:そういえば、金糸は長く古墓に住んでいて寂しいと思う時もあるの?
金糸:心配する必要ない。終南山の仲間たちがいて、なぜ寂しいと思うのか?
無剣:終南山を下りたことはないの?
外の世界も楽しいよ。
金糸:人が多くなると静かさは少なくなる。
ここで一人で、自然と一緒に世と争わない暮らしをしたい。
無剣:私もそういう暮らしは好きだけど、もう行かなきゃ…
金糸:はあ…無剣、君が行ったら蘭はきっと君のことを寂しく思うだろう。
無剣:私も蘭を、そして貴方のことも想う。
金糸:うん。私も君を想うから。
無剣:金糸、私と一緒に行きたくない?
一人でここにいたら、寂しくてつらいでしょう…
金糸:それは…私は万物がそばにいてくれたから、つらいと思ったことはないんだ。
それに私にとって、古墓の外は別の世界だ。
金糸:別の世界はどういう世界なんだろう?
きっと騒がしさと争いに満ちているだろう。
金糸:そんな世界に行くなら、私はここに残る。孤独になっても構わない。
私は孤独になっても、寂しく思うことはない。
無剣:…そんな暮らしが好きなら、私もこれ以上言わない。
金糸:よろしい。
金糸:無剣、君の方こそ、心のつっかえが無くなったて、
外の暮らしに飽きたら、古墓に戻ってこいよ。
金糸:私と蘭はここで君をずっと持ってるから。
無剣:うん、約束だよ!
一陣の風が吹いて、葉の隙間を通る日差しがだんだんなくなり、雨が降り出しそうだ。
春蘭の葉が垂れて、
何だか、
別れを惜しむような錯覚をさせられる。
実際、一枚の葉が揺れた。
たちまち、雨の雫が落ちて、
蘭の葉に落ちて、私と金糸の肩に落ちた。
離愁を解せぬ
まだ今でもあの蘭を、そして金糸を思い出す。
一人で物静かな情花拗に立つと、
私はその時に金糸から教わったように目を閉じ、心の雑念を振り切るが、
金糸の面影がますます鮮明になってくる。
無剣:はあ、金糸は今何をしているのかな…
金糸:フフ、無剣、私はここにいるよ。
無剣:ん?
覚えのある声を聞くと、私は目を見開いた。
金糸は終南山にいる時のように、微笑んで私の前に現れた。
無剣:金糸?夢じゃないよね!どうしてここにいる?
金糸:ハハ、本当だ。私は君に会いに来た。
無剣:私に?古墓から、終南山から?
金糸:うん…君が行ったあと、何か違うと思った。
金糸:石室の中を歩いた時、何だか傍にもう一人いるような気がする。
金糸:古墓外林の日差しを浴びて瞑想する時に、何だか傍にもう一人が肩を並べて座ってるような気がする。
金糸:蘭と話をする時に、何だか貴方が後ろにいるような気がするが、
振り返ると誰もいない。
無剣:金糸…
金糸:はあ、こんなときに、心の中に今までにない感情が芽生える。
無剣:…どんな感情?
金糸:それが…最初は私も分からない。
あとに、時間が経つにつれてだんだん分かってきた。
金糸:この感情は、もしかしたら「孤独」かもしれない。
無剣:でも、貴方は孤独になることはないと言ってた…
金糸:うん…今思うとそれは、
今までだれかがそばにいてくれる幸せを知らなかったからなもかもしれない。
金糸:君が行った後、心の中は前のように落ち着くことはできなかったから、
君に会いに来た。
金糸:今君に会ったら、旅の苦労は無駄じゃなかったって分かった。
私の心がついにまた落ち着くことができたから。
無剣:金糸、ありがとう…
金糸:フフ、友達だから遠慮はいらない。
お礼を言うのは私の方だ。
金糸:それに今、君に会いに来たのは、一番重要なことを君に話したいから。
無剣:ん?な、何の話?
金糸の言葉を聞くと、私は何だか緊張してきた。
手のひらに汗が出て、頬もだんだん熱くなってきた。
金糸:うん…古墓の外の蘭が咲いた…
外ですべての用事を終えたとき、無剣、君…私と一緒に帰って見てみないか?
無剣:うん…一緒に帰ろう!
私たちは肩を並べて、お互いを見つめて笑った。そして、誰も言葉を発しなかった。
けれど、心の中に安らぎと暖かさが、徐々に広がっていく。
同盟会話
○○の金糸:拂塵師兄の目標は多分師匠の秘籍だろう。
○○の金糸:しかし古墓の奥には多くの秘密通路が交錯し、無数の機械仕掛けが施してある。油断すると命を落とすぞ。
○○の金糸:彼らもむやみに行しないと思う。
○○の金糸:万物には「心」と「口」が有り、
○○の金糸:心を澄ませ、自意識を捨てて自然と融合すれば、
○○の金糸:動物と交流するのも夢じゃない。
○○の金糸:なんとなく分かるんだ。古墓の上級武芸を習得するに必要な心構えについて。
○○の金糸:だからこそ、限界を越えられないかもしれない。
○○の金糸:結局ごたごたしまったが、それは私の望むところではない。
判詞
二句目 生霊万物が縁で繋がる。
三句目 自然に親しみ雑念を捨て
四句目 争わずして愚かさを打ち破る
五句目 正義を徹底させるために住まいを離れること無く
六句目 独居して四季をそのまま過ごしていく
七句目 孤独を好むわけではなく、お気に入りがすでにいた
八句目 から
その人が帰ってくる時に必ず、共に静かな処に赴く
コメント(1)
コメント
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・拂塵師兄の目標は多分師匠の秘籍だろう。
しかし古墓の奥には多くの秘密通路が交錯し、無数の機械仕掛けが施してある。油断すると命を落とすぞ。
彼らもむやみに行しないと思う。(行動しないの間違いか?原文)
・万物には「心」と「口」が有り、
心を澄ませ、自意識を捨てて自然と融合すれば、
動物と交流するのも夢じゃない。0
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